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おぼんろとは、末原拓馬の創り出す物語を

全身全霊で語り部たちが紡ぐ劇団

おぼんろとは?

末原拓馬がすべての公演の脚本、演出を手がける

高い物語性と路上一人芝居によって培われた独特な表現方法が話題を呼び続け、本公演には全国各地から参加者が足を運び、総動員は4000人に及んでいる。2011年以降、劇団員は、さひがしジュンペイ、わかばやしめぐみ、藤井としもり、高橋倫平を含む人で固定された。その後、2017年に藤井としもりは退団し、現在は4名で末原は最年少の主宰をつとめている。

おぼんろってどうやって出来たの?

2006年、早稲田大学在学中の末原拓馬を中心に結成。

旗揚げ公演から第5回本公演までの間、劇団の持つ物語性と奇抜な演出方法で話題は集めたものの安定しませんでした。第5回本公演において初のロングラン公演を試みるも興業は失敗し、劇団は団員の離脱と赤字と言う事態に解散の危機にさらされました。

しかし、そんな中でも路上で独り芝居をうち続け劇団を存続させようとした末原の呼びかけにより、次第に実力ある役者たちが集結し始めたのです。この新生おぼんろによって上演された第6回本公演をはじめに、動員数は公演ごとに倍になり、2013年第10回本公演『ビョードロ~月色の森で抱きよせて~』では、出演者は5人であるにもかかわらず約2097人をも動員する劇団へと成長しました。

あなたが

世界で一番美しい景色を

見るための魔法

おぼんろは、どんな場所でも物語りは紡ぐことができると考えています。

おそらく、原始人だって、洞窟で、火を囲んでやっていたはず。

 

子供のころ、枕元で祖母に話してもらった昔話。

修学旅行で見回りの先生の目を盗みながら布団を被って懐中電灯ひとつでやっていた怪談話……それらの場所には、豪奢な舞台美術が存在したわけでもありません。しかし、それぞれが、大切な記憶として、体験として、今もアリアリと心に残っているはずです。

 

一体なぜでしょうか?

それは、語り手と聞き手とが、想像力を持って物語世界を体験したからである、というのがおぼんろの見解です。幼いころ、公園で拾った棒っ切れをブンブン振り回し、どんな悪党でも倒せる最強の剣であると信じていたあなた。ジュースの瓶の蓋を胸につけては、世界を平和にする王様になりきったあなた。あの頃の想像力をもう一度呼び起こして、一生記憶に残るような唯一無二の体験をしませんか。

 

おぼんろは、開場とともに来場する”参加者“を、出演者全員でお迎えします。参加者と同じ空間で同じ時間を過ごし、おもてなしをしながら、ことさらに演じ手と観客という垣根をはらっていく。開演直前、主宰・末原によって行われる特別な前説の中の、【想像してください】という言葉により劇場内には秘密めいた一体感が生まれる。参加者らが語り部とともに物語りに巻き込まれる準備がなされたこの時すでに、物語りは始まっているのです。

絵本の中に

潜り込んだような

極上の

エンターテイメント

おぼんろの上演スタイルでは、客席と舞台は分かれていません。語り部(キャスト)たちは、時にみなさんの真横に腰掛け、時に真上から見下ろし、前後左右、上下を迫力満点に動き回ります。俳優の走り抜ける風や息遣いまで感じ取れる距離で、あなたはまるで異世界に迷い込んだ気持ちになるのです。

おぼんろがしたいのは

恰好つけではなくて本当に

世界が

キンキラキンのラブに溢れるということ

おぼんろのチケット料金は

普通の人、貧乏な人、ひよっこ(高校生以下)、お金持ち、学生割引、リピーター(1000円からの言い値)、イイ値公演と分かれています。すべて自己申告制。

 

『路上やってた時に、すごく驚いたエピソードがあって、そのとき30人くらいのひとだかりができてたんだけど、終演後に、マダムみたいなひとがお布施箱にフワって1万円を入れてくれた。1万円だよ!? 伝説では聞いていたけど、実在するんですね、てくらいに驚いてる俺に、マダムこう言ったんですよ。「この子たちの分もね」て。俺、感激しちゃってさ。そこにいた30人以上は、たしかに若いし見るからに貧困そうなわけ。もちろんそいつらも、キラキラした目で小銭ジャラジャラくれるんだけどさ。思ったんですよね。これが理想の形態だって。第7回公演『ハッピー!』で料金設定を“貧乏なひと”と“ふつうのひと”で分け始めたのだけれど、金に余裕のある人はズルなんかしないで払ってくれることが分かった。中には、設定料金の何倍も払ってくれるひとなんかいて、さながら奇跡を目撃した気持ちだった。俺らは、参加者にも出世払いを取り付けてるつもり(笑)。払えるくらい金持ちになったら、払って、って。俺も、人生のあちこちが、出世払いの借りだらけだからね。もし俺らの作品が本当にそいつらの人生を変えたなら、そいつらは将来、“超金持ち”で金を払ってくれる。そのころに貧乏なやつらのためにね。で、俺が一番思うのは、そういう現象こそが、ものすごいアートなんだってことなんです』

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