みなさんの不要品でシアターを作ります!
キャガプシーシアター建材募集!
完全オリジナルのキャガプシーシアターを建設するにあたり、
皆様から建材を募集いたします。
こんにちは、末原拓馬です。
昨年11月に上演した「キャガプシー」ですが、
大好評につき、そしてまだこの物語をより多くの人々に届けたいと思う気持ちにつき、
再び上演する流れとなりました。
それに伴い、また前回のように皆様からキャガプシーシアターの建材を
募集させていただこうと思っております。
この物語のためだけに創る、特別に大切な場所。
付喪神(つくもがみ)と言って、古いものには魂が宿るという考えがこの国にはありますが、
前回11月に行った時も、あの場所に強烈なエネルギーが宿っていることを僕たちはひしひしと感じました。
また、個人のものだったものがみんなのものになると言う現象そのものも、なにか神聖なことでした。
結果11月公演の「キャガプシーシアター」は
日本美術家協会が主催する伊藤熹朔賞の新人賞にまでノミネートされるに至りました。
美術家の竹邊奈津子を称えるとともに、
これが参加者と共に創り上げたものであることに大きな喜びを感じます。
5月に物語りのためだけに10日間ほど生まれて、姿を消す、僕らにとって特別な幻のような場所。
どうか、建設にご協力いただければ幸いです。
人形募集について
物語と現実の入り混じる場所を創り出したいと思ってきました。
キャガプシーの世界観を創り出すため、建材と合わせて、
キャガプシー人形も募集します。
物語中に登場するキャガプシーたちは、仲間同士で戦いをさせられるために創られた人形たちです。
戦いに敗れて壊れてしまった人形たちは、キャガプシーシアターの外の原っぱに打ち捨てられています。
人形師によってひとつひとつ心を込めて創られたがしかし、壊れてしまった人形たち。
この「キャガプシー」という公演に訪れた参加者たちがシアターに入る前から
世界観に巻き込まれ始めることができるよう、この人形たちを劇場の外の野原に設置しようと思います。
現実世界に物語世界を実際に持ち込んでみようと言う企てです。
参加者のみなさんの力をお貸しいただければ幸いです。
主宰 末原拓馬
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キャガプシー初演で建材を送ってくださった皆さま
その節は本当にありがとうございました。
前回の建材募集ではすごく沢山届いて、
おぼんろって愛されてるんだなぁと思いながら作ったのを覚えています。
再演ではありますが、
新しいおぼんろの作品が生まれるように
尽力していきたいと思います。
舞台美術 竹邊奈津子
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!建材募集についての詳細!
①テントの外側・内側・敷物について
テントの骨などの部分は業者からのレンタルです。しかし、それだと白いビニールのとってもドライな雰囲気のものになってしまいます。劇場建設予定地である東京都江戸川区臨海町6丁目は、ただただ広—い野原なのです。そこに、異物感のあるど派手な僕らの劇場を建てましょう。
いらなくなった布やシーツ、毛布など、とにかく布類を募集します。もちろん布でなくても構いません。
建材受取日
2018年4月23日(月)または24日(火)いずれも時間帯は12時〜21時
②テントの外に飾る人形について
1. 設置は屋外になります。屋根もありませんので野ざらしになってしまうことご了承ください。
2. キャガプシーの見た目は明確には決まっていません。
大きさ含め、どんな姿をしているのか、あなたの想像力にお任せします。
一応、人間サイズの相手と戦うことができるサイズと言うのが物語上の前提になります。
飾り付け方については劇団側にお任せいただくことをご承知おきください。
3. 公演終了後はお引き取りいただくか、もしくは劇団側が責任を持って処分いたします。
お引き取りご希望の場合にはその旨とご連絡先を記載したメモに同封してお送りください。
4. 素材は自由ですが、あまりに破損が激しく周辺に飛び散ると危ないのでお気を付けください。
5. プロの人形師である必要はありません。
心を込めた、あなたなりのキャガプシーを贈っていただければ幸いです。
人形受取日
2018年5月5日(土)または6日(日)いずれも時間帯は12時〜21時
送り先:〒156-0056 世田谷区八幡山3-37-20号棟 手前集会所内 おぼんろ宛
元払い限定(万が一、着払いで届きました場合にはご返送させていただきます)
注意:生もの、危険物、生き物、食べ物、割れ物はお受け取りできません。
※送っていただいたものはご返却することはできません。建材用としてお送り頂いたものは終演後、ご希望の参加者の方々にお譲りする場合がございます。 予めご了承の上、お送りください。
皆様のご協力、心よりお待ちしております。
お問い合わせ・ご不明点はおぼんろ制作部へ info@obonro.net
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キャガプシー初演の際に参加者の皆様から建材を募集させていただきました。
本当にたくさんの方から送っていただきまして、本当にどうもありがとうございました。
初演の際に末原が書いた文章を以下、掲載いたします。
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拝啓、愛するあなた。お元気ですか?
おぼんろ主宰の末原拓馬です。
実のところ、現状おぼんろには全く貯蓄が在りません。
ハッキリ言って、そんなことで心が砕ける僕らではまったく微塵もございませんのですが、
何が起きたかと言いますと、 舞台美術の材料費にかけるべきお金が捻出できない事態に陥っています。
まあ、段ボ−ルやゴミを用いてなんとかしよう、と言うことから始まった僕らおぼんろとしては、なんのことはない、
「振り出しに戻った」、と言う感じの心持ちです。 で、色々考えたのですが、
今回の美術は、テントの外側も内側も、みなさまからいただいたものを集めて創ろうと思っています。
理由1:近年思うことがあります。舞台美術というのはとてもとても物を使います。
木材に始まり、布だとか、いろいろ。それらを、刹那的な公演のために購入し、
公演期間が終わると廃棄する。僕は何となく、これが好きでは在りません。
世界にこれだけゴミが溢れていて、どうするんだ?という答えさえない時代なのに、
なんでまた新たにゴミを生み出すのか、と。
理由2:魔力が宿りそう。
旧い物には魂が宿ると言いますが、そういった、参加者のみなさんの思いが染み込み魂が宿った物たちが
一堂に会す場所を創りたいなと思いました。その場所は間違いなく、特別すぎるほどに特別な場所に成ると僕は思うのです。
理由3:みんなのものでありたい。「キャガプシー」は僕たち語り部の公演ではなく、
全参加者(もちろん語り部やスタッフを含む)の公演であって欲しい。なので、劇場も、
「ぼくらの劇場」であって欲しい。
理由4:お金がないから。でも、それは楽しいことであると思っています。
「世界にはお金じゃ手に入れられない物がある」なんてのは当たり前で、そればかりか、
「お金を使わなかったことに酔って手に入る物が在る」と言うリーズナブルでマジカルな真実を僕らは知っています。
初演の際に、参加者の皆様からの建材募集のことが、大変話題になり、
演劇のサイト「エンタステージ」に取材を受け、記事になりました。
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2018年5月に上演される「キャガプシー」は初演に比べ、さらに様々な演出を加え、
舞台美術もパワーアップしたいと考えております。
ぜひ参加者の皆様のお力をお貸しいただけますとありがたいです。
何卒よろしくお願いいたします。
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